地震保険について【保険ワンポイントアドバイス】

みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、地震保険の大切さと、最近の能登半島地震の事例について紹介します。

 

地震はいつどこで起きるかわからない怖い災害です。日本は地震が多い国なので、日頃から地震に備えることが大切です。そのために役立つのが地震保険です。

1964年の新潟地震をきっかけに、地震保険ができました。地震や津波で家が壊れたときに助けてくれる保険です。火災保険と一緒に入る必要があり、最大で建物5000万円、家財1000万円まで補償されます。2022年の加入率は69.4%でした。公的支援だけでは生活を建て直すのに不十分なので、地震保険がとても大切です。

 

能登半島地震が起きた石川県では、22年度時点の調査で64.7%の家が地震保険に加入していました。日本損害保険協会によると、能登半島地震では4月26日時点で約9万5千件の契約で、849億円の保険金が支払われました。被災者の中には、保険金が出るかどうか不安な人もいましたが、支払いが決まって安心し涙を見せる人もいたそうです。

地震が発生した時に地震保険に入っていたどうかで、経済的に大きな違いが生まれる可能性があります。例えば、東日本大震災では家を建て直すのに平均2500万円かかりましたが、公的支援は約400万円程度しかありませんでした。

 

地震はいつどこで起きるかわかりませんが、備えをしておくことで被害を減らすことができます。地震保険は、その備えの一つとしてとても重要です。家族や自分の大切な生活を守るために、地震保険について考えてみることをおすすめします。地震保険の備えが、将来の安心につながるのです。

 

長山 優